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更新日 : 2012年 5月 8日 (火曜日) ≪記者: トータルケアジャパン 谷田≫
欧米で大人気!気分がハイになる天然ハーブ 「セントジョーンズワート」
コンピューター関連の大手企業に勤める松永氏は、31歳のソフト開発プログラマー。深夜までパソコンに向かいキーボードを叩く毎日の中で、次第にストレスに悩むようになった。
気分が落ち込むと、なかなか立ち直れなくなったり、不安で眠れなかったり、些細なことで悩んだり・・・。
精神科へ診療に行ったところ、医師から抗うつ薬の服用を勧められた。当初は確かに精神的に楽になったという。しかし、徐々に体に異変が現れるようになる。『妙な口の乾き、便秘、だるさを感じるようになってきた』
と彼は言う。結局、その副作用に耐え切れず服用をやめ、医者からも足が遠ざかるようになってしまった。
そして彼はある日、セントジョーンズワートという天然ハーブの存在を知る。気分の落ち込みを解消すると言われる天然の薬草だ。合成抗うつ薬のような副作用が無く、長期間飲んでも習慣性や依存性がないということで彼は試すことにした。すると1ヶ月も経たないうちに、症状が解消したという。『昔の自分に戻った感じ。今でも毎日3回に分けて飲んでいる』
と話してくれた。
変化が激しい現代社会 増え続けるストレスに悩む人々
家庭、仕事、お金、健康、将来、子育て、異性、人間関係など、身の回りに存在する多くのストレス要因。近年、ストレスによる
『心の病気』 の増加が社会現象にまでなっている。
単なる一時的なストレスによる気分の落ち込みならば問題はない。しかし、何もやる気が起きない、疲れやすく元気が出ない、眠れない、外出したくない、人と会いたくない等の症状が長く続くようなら要注意だ。
では、ストレスや心の病気に悩む人々はどの位いるのだろうか?厚生労働省の発表によると、『一生のうちにうつ病になる頻度は15人に1人位の割合』
と報告している。人口1億2700万人で計算すると、なんと840万人にものぼる。驚くべき数字である。ただし実際に通院するなどしてうつ病と診断された数はそのうちの10分の1程度。重度の症状はそれほど多い訳ではなく、軽度、中度のものが大半を占めている。
行政側も 『心の病気』 の増加を問題視し、相談所の設置やうつ病の気づきを促すための啓蒙活動などに取り組む姿勢を強めている。
欧米で人気 元気を取り戻す天然ハーブ「セントジョーンズワート」
セントジョーンズワート(和名:西洋オトギリ草)は、古来から人々に利用されてきた薬草だ。殺菌、鎮痛効果があり、切り傷の治療薬として重宝されてきた。
1980年代に入るとヨーロッパで、うつ病の治療薬として注目され始める。セントジョーンズワートの医学的研究において特に進んでいるのがドイツ。多くの臨床試験が行われ、医師が処方する合成抗うつ薬に劣らない効果と極めて少ない副作用が実証された。その結果、軽度もしくは中度のうつ病治療では第一の選択肢として用いられるようになった。
ドイツでは毎年、医師によるセントジョーンズワートの処方箋は約300万件も発行されているという。これは抗うつ薬として最大の売上を誇る
『プロザック(日本では未認可)』 の約20倍にものぼる。
この人気はアメリカにも飛び火し、1990年代にサプリメントとして商品化され、様々なメーカーから発売された。アメリカでは日本と同様、医薬品ではなく健康食品の扱い。サプリメントショップで誰でも簡単に手に入ることも利用者増加の追い風となり、『気分を向上させる、安定させるサプリメント』
として、多くの人々が常用する売れ筋商品になっている。サプリメント売上ランキングで常に上位に入るほどの人気ぶりだ。
服用した82%に良い効果が
セントジョーンズワートの医学的研究の中で有名なのが、1994年にドイツで行われた臨床試験の調査報告だ。これまでの中で最大規模であったこの調査は、ストレス症状、うつ症状に悩む3250名を対象にセントジョーンズワートの投与が行われた。
その結果、82%が 『症状がなくなった』 もしくは 『症状が良くなった』 と症状の改善を報告している。この調査の他にも1990年代に臨床試験18例が報告されている。平均して約70%が
『症状が良くなった』 『症状がなくなった』 と返答。この数値は医師が処方する抗うつ薬と同等の効果である。
何故この天然ハーブに、そのような抗うつ効果があるのだろうか?注目されているのが、セントジョーンズワートに含まれる天然成分のヒペリシンとヒペルフォリン。『主にこの成分が抗うつ作用に効果をもたらしている』
と多くの学者は考えている。ただし、ヒペリシン、ヒペルフォリンと抗うつ作用の相関関係は完全に解明されてはいない。セントジョーンズワートには、それら以外にも薬理効果を持つ物質が10種類以上が含まれている。それらとヒペリシンが相互作用して体に働きかけるという説もある。
気を付ける点もある
1994年の臨床試験で報告された副作用は全体のわずか2.4%。その内容は腹痛など消化器系の不調や疲労を感じるというものであったが、ごく軽度の症状ばかりであったという。とは言っても、全く注意点が無い訳ではない。セントジョーンズワートの摂取によって、『医薬品の効果が減少する恐れがある』
という報告がされているのだ。処方薬、医薬品との併用は避けるか医師に相談した方が良いと思われる。また、このハーブは徐々に効き始める性質のものであり、個人差はあるが4〜6週間は飲み続けることが必要とのこと。
最も効率的な服用方法については、1日にあたり 『300mg×3回』 というのが標準量。中には推奨量を
『170mg×3回』 『300mg×2回』 『450mg×1回』 としている製品をよく見かける。しかし専門家は、『これでは量が少なく、十分な効果は望めない。これらの推奨量の根拠は分からないが、これまでの臨床試験や医学的研究を十分に理解して商品開発をしているメーカーであれば、1日に300mg×3回の量を推奨しているはず』
という。
また、先に述べたヒペリシンの含有量が明示されている商品を選ぶべきである。いくらセントジョーンズワート粉末が原料として入っていても、ヒペリシンの含有量が少なければ十分な効果は期待できないとのこと。ヒペリシンの標準含有量はセントジョーンズワート粉末の0.3%。商品を選ぶ際は、この表示が明記されているかどうかも要チェックだ。
安定した効果に高まる期待
ドイツ以外の精神科医の中にも、セントジョーンズワートによるうつ病治療に積極的に取り組む医師もいる。その一人が米・カリフォルニア州のハロルド・ブルームフィールド博士。『How
to heal depression (うつ病を治す方法)』 など、数多くの書籍の著者でもある有名な精神科医である。彼は実際に自分の患者にもセントジョーンズワートの投与による治療を施し、良い効果をあげたという。その後、『Hypericum
& Depression (西洋オトギリ草とうつ病)』 を出版すると、医療業界、福祉団体等の各方面から多くの問い合わせや質問が殺到。『抗うつ薬と同等の効果、極めて小さな副作用、安価であること、入手のしやすさを考えれば、軽度もしくは中度のうつ病治療の選択肢の一つに充分なり得る』
と彼は言う。
現在国内では 『約15人に1人が心の病気に悩んでいるにもかかわらず、そのうちの4分の3は治療を受けていない』
と厚生労働省は報告している。この天然ハーブに関する十分な知識を持ち、上手く活用できれば、あなたの日常生活を有意義なものに変えてくれるかもしれない。 |
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